パソコンのインストラクターをしていた友人が、異動で営業をすることになりました。
今まで「先生」と呼ばれる職種だったのが、突然、人に頭を下げる職種になったので、自分にできるかどうか? と、とても不安なのだそうです。
でも、彼女はとても前向きな人で、
不安はあるけど、これも自分が成長するチャンスだから、頑張ろうと思ってるねん。
時々相談にのってね☆
と、ずっと営業職をやっている私に声をかけてくれました。
スポンサーリンク「営業」のイメージ
私のまわりの営業をやったことのない人たちの「営業職」に対するイメージは「大変そう」というのが一般的ですが、中には
何の技術もいらない、誰にでもできる仕事
というハードな見解を示す人もいます。
まぁ、「誰にでもできる」というのは確かにそうだと思います。
しかしながら、やり続けるには工夫が必要です。
それはどんな職種にも言えることではありますが…。
スポンサーリンク出張先でのエピソード
昔の出張での出来事を思い出しました。
チケットショップで購入したオレンジカード(現在、発売は終了しており、高額のものは使用停止になっています)で特急券を買おうとしたら買えなかったのですが、オレンジカードが近距離しか使えないことを、その時私は初めて知りました。
以前、出張先の在来線でJスルーカード(現在は新たに発行はされていません)が使えなかったので、
地方に行くならオレンジカードの方が便利なのかな?
と思い、わざわざ 6,000 円分も買ったのに使えないと言われ、がっかりです。
さらに窓口の職員さんに
九州で買われたんですかぁ?(九州のご当地オレンジカードだったので)
と嫌味まで言われ、
余計なこと言うなぁ…
とムッとしました。
お客様相手にこの態度はいかがなものか? 私はもともと気が短い方なので、腹は立ったのですが、グッとこらえて現金で特急券を買いました。
この人、こんな態度じゃ他のお客さんからもたくさん恨まれちゃうよなぁ
と思った時、さて自分はどうだろうか? とふと考えました。
スポンサーリンク苦情対応
普通、営業職に就いている人は、お客様相手に嫌味を言うなどということは、まずありません。
特に、苦情対応などは、どんなに理不尽なことを言われても、たとえ自分に過失や責任がなかったとしても、相手がお客様である限り、頭を下げます。
嫌な思いをしたのはお客様、とことん相手の身になって、怒りを収めて頂けるまで頭を下げ続け、冷静になって頂いたところで、やっとその後のお話ができる状態になるのです。
ちなみに経験上、私は人が怒り続けることのできる時間は、MAX2時間だと思っています。
2時間ひたすら頭を下げ続けていれば、最終的には
まあ、あんた個人が悪いわけやないからね…。
と冷静になってくれます。
「人間ができている」とか、そういう問題ではなく、そうすることが当たり前の世界であるというだけの話なのですが、これができれば、他人様から念を買うということは、比較的少ない職種なのではないでしょうか?
相手が悪質なクレーマーで、わざとやっている場合は少し事情が変わってきますが、その場合はそもそも相手は冷静で、戦略としてやっているわけですから、お付き合いしてあげる必要はありません。
さり気なく、ヌルっと逃げましょう(笑)
スポンサーリンク実るほど 頭が下がる稲穂かな
頭も腰も低いにこしたことはありません。
そう考えれば営業職って、人生という長いスパンで見ると、腰の低い振る舞いを身に着けることのできる「お得な」職業なのかもしれません。
今度彼女に会ったらそう言ってあげようかな、と思います。(^^)
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