私の卒論のテーマは「美人」でした。
書き出しは、楊貴妃やクレオパトラなどの世界的に有名な美人とされた人の例や、「平安美人」と「現代の美人とされる人の基準」の比較で、場所や時代によって違う「美しさ」の基準の変遷について、のほほんと楽しみながら書いていたのですが、書き進むにつれて、というか、いろいろ調べていくにつれて、化粧品に含まれる、様々な有害な化合物や添加物についてもそこそこ詳しくなってしまい、そういうことを書いていると、最終的に私の卒論はまぁまぁ「社会派論文」になってしまいました(笑)
結果、私はもう何十年も石鹸で洗顔しています。
「雪のように白い肌」というわけにはいきませんが、高い洗顔料を使っていなくても「普通に健康な肌」を保てていますよ。(^^)v
今回は肌ではなく髪の毛の話ですが、ここ4〜5年位でしょうか? 「ノンシリコン」を謳ったシャンプー、ずいぶん増えましたよね。
私の通っていた美容室の店長は、それこそ何十年も前から「シリコンフリー」を主張していましたし、私自身もそちら方面に関しては、多少なりとも知識はあったので、我々にしてみれば
何を今更…
って感じです。
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マッチポンプ
さて、世の中ノンシリコン流行りで、現在はたくさんのノンシリコンシャンプーが販売されています。
ところが、これらのノンシリコンシャンプーと対で販売されているトリートメントやコンディショナーには、シリコン入りのものが多数ある事はご存知でしょうか?
成分表に、〇〇メチコンや〇〇ポリマーなどと記載されているものは、いわゆるシリコンと呼ばれる合成ポリマーです。
せっかく髪にやさしいノンシリコンシャンプーで洗っても、その後のトリートメントやコンディショナーがシリコン入りでは、何をやっているのかわかりません。
まさにマッチポンプ、自分でマッチで火をつけて火事を起こしておきながら、一生懸命ポンプを使って消火するようなことが推奨されているわけです。
傷んだ髪を美しく…
とケアしているつもりが、
実は知らずに髪を傷めていたのね…
という場合もあることは、知っておいてほしいと思います。
参考にした本
新々あぶない化粧品 美しく生きるために(日本消費者連盟著 三一書房)
買ってもよい化粧品 買ってはいけない化粧品(境野米子著 コモンズ)
きれいな肌でいたい!化粧品をどう選ぶ?(小澤王春著 学陽書房)
良い化粧品 悪い化粧品 その選び方・使い方ではお肌があぶない(小澤王春著 リュウブックス)
私の「石けんシャンプー」史
純石けん+リン酢
初めて固形石けんでシャンプーしたときの感想は、
うわっ、キシキシや…
でした(笑)
このキシキシは、リン酢(洗面器1杯のお湯におちょこ1杯のお酢を溶かしたもの)で中和すると、スルっと指通りが良くなるので大丈夫(^^)
乾かしてみると、私自身のクセ毛のせいもあり、見た目は少しボサボサした感じなのですが、触ってみると、手触りはフワフワでなんだか不思議な感じでした。
アクロンで洗った後の毛糸みたい(笑)
見た目のボサボサは、ツバキ油かオリーブオイルをつければ収まります。
石けんは、化粧石鹸や浴用石鹸などの良い香りのするものではなく、無添加の純せっけん分98%のものを使います。
「無添加石けん」として販売されているものもありますが、百均で売っている「ふきん洗い用」のものでもOKです(笑)
カリ石けんシャンプー
その後、固形石鹸を泡立てるのが面倒なのと、何の香りもしないのも少し寂しい感じがしたので、ハッカ油配合の水に溶かして使用する、ゼリー状の「カリ石けんシャンプー」を使っていた時期もありました。
少し探してみたのですが、残念ながら現在は販売されていないようで、見つけることはできませんでした。
パックスナチュロン
液体の石けんシャンプーです。
専用のリンスもあり、通常のシャンプー&リンスとほぼ変わらない使用感です。
現在は、他にも同様の商品が色々と発売されていますが、私が使っていた頃は通販も無く、売っているお店も限られていたので、ちょっと割高なのが玉にキズですが、
良いものは高い!
と割り切って使っていました(^-^)
現在は節約のため、また純石けんとリン酢に戻っています(^^ゞ
少し進化したところは、今は「泡立てネット」という便利なものが存在するので、昔のように「一生懸命泡立てないといけない」ということはなくなり、ちょっとだけ楽になりました(笑)
スポンサーリンクリン酢について
基本は、洗面器のお湯におちょこ1杯分のお酢を溶かしたものに、洗髪後の髪の毛を浸します。
美容室でやるように、小さいコップで何度もかけるとまんべんなく行き渡ります。
その後、シャワーで軽く流して完了。
クエン酸リンス
お湯で流してしまえば、お酢の匂いはなくなりますが、
それでも気になる
という人は「クエン酸リンス」を作ってみましょう。
クエン酸リンスの作り方
水 300ml
クエン酸 大さじ1〜2
精油
おちょこ1〜2杯分を洗面器のお湯に溶かして同じように使用します。
濃度はご自身で調整してみてください。
精油は、これもお酢同様にすすぐとあまり残りませんが、レモングラスやローズマリーなど数滴垂らしてみると、香りを楽しむことができます(^^)
クエン酸は、百均のお掃除グッズ売り場で売っているものでOKです。
リンシングビネガー
最近のお気に入りで、よく使っています。
一応、3種類全部使ってみました。
リン酢の代わりになるかな?
と思ったのですが、残念ながらこれだけだとかなり大量に使わないと指通りは良くならないので、不経済です。
なので、クエン酸リンスで十分に指通りを良くしてすすいだ後に、リンシングビネガーを髪に行き渡らせて、身体を洗っている間しばらく放置、その後一気に頭も身体もすすぎます(笑)
髪を乾かした後も、ほんのりと香りが残っています。
気になるのは添加物、少し調べてみました。
お酢やクエン酸のように「無添加」というわけにはいきませんが、まあ許せる範囲です。
赤いラズベリーのが1番マイルドかな?
赤やら青やらの色素が気になるところですが…。
液体に色をつけなくても、ボトルに色をつければいいのにね。
香りは、赤のラズベリーはめっちゃ甘くていい香り、黄色いのと緑のは、グリーン系の似たような香りで違いがあまり解りません(笑)
グリーン系の方が大人っぽいのですが、結局私はラズベリーに落ち着きました。
スプレー容器に詰め替えて使うといいかもしれません。
まとめ
写真は、石けんでシャンプー → クエン酸リンス → リンシングビネガー → ドライヤーと手ぐしのみで乾燥させた後の私の髪です。
後は寝るだけなので、ブラシやくるくるドライヤー、ヘアアイロンなどは使用していません。
仕上がりは、まあこんな感じです。
もうすぐ59歳ですが、まあまあの毛量、白髪も無いわけではありませんが、あまり目立ちません。
遺伝的なものもあると思うので、みんながみんな同じ結果になるとは限りませんが、長年、界面活性剤やシリコンなどの添加物を極力避けてきた成果は出ているんじゃないかな、と思います。
石けんでシャンプーを始めると、最初の頃は泡立ちが悪くて、キシキシする感じに馴染めなくて嫌になるかもしれませんが、続けていると、髪の状態は良くなっていくのではないでしょうか。
最近は、究極の時短&無添加シャンプー「湯シャン」(お湯のみの洗髪)なんていうのもよく耳にします。
夏場汗をかいて、しょっちゅうシャワーを浴びる…、なんて時にはこれもいいかもしれませんね(笑)
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