海外での職探し成功体験:シドニーでのワーキングホリデー実録

女将のひとりごと

オーストラリアのシドニーでワーキングホリデーを経験した際の就職活動について、実体験をもとに詳しく語ります。
日本人ならではの苦労や工夫、成功の秘訣をまとめ、これから海外で働きたいと考えている方々の参考になれば幸いです。
ぜひご一読ください!

私は若い頃(23〜25歳の時)、ワーキングホリデーで、オーストラリアのシドニーに住んでいました。

学校と住むところはすぐに決まったのですが、そのあとの職探しは、なかなか決まらなくて、苦労したのをよく覚えています。

最近、時給の高さもあり、オーストラリアへワーキングホリデーに出かけていく日本の若者が増えているそうですね(^-^)

このたびは、ワーホリの先輩として、私の就職活動についてご披露ひろうしたいと思います(笑)
何十年も前の話なので

あまり参考にならないんじゃ…。

と思われるかもしれませんが、国民性と心構こころがまえ、そして実体験の話なので、時代は関係ありません。

これから

海外で働いてみたい!

という方の、ころばぬ先のつえになれば幸いです(^^)

今回は、当時の私の日記をもとに、それっぽくお届けします。

それでは、行ってみよっ!

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職探し

まずは、私の日記から…

家も決まり、遊んでばかりもいられないので、そろそろ仕事を探そうとジョブ・センター(ハローワークのようなもの)ヘやって来た。
しかし、パスポートを持ってくるのを忘れたので、今日のところは見るだけにとどまった。

日本人の「ワーホリ」は、やはり免税店めんぜいてんや日本食レストランで働く人が多いのだが、できれば、それはけたいと思っていた。
英語もうまくなりたいし、せっかく外国にいるのだから、日本人社会にいるのは、もったいないと思うのだ。

私はバーテンダー志望しぼうだった。
日本でもアルバイトでやっていたので、カクテルも50種類位は作ることができる。

幸いなことに、この国はやたらショット・バーが多い。
日本の喫茶店並みだ。ちょうど、バーの数と、サ店の数がひっくり返った感じだ。
サ店はちょっと探さないと無い所もあるが、バーはどこにでもある。

だから、皆当然のように、真っ昼間からビールを飲んでいる。
空気が乾燥かんそうしているせいか、これがやたらウマイ! コーラもビールも値段は変わらないので、ビールを飲む方が、なんだかおトクな気がする。

そんなわけで、私もすっかりビール党だ。
帰国する頃には、ビール腹になっているんじゃないだろうか? ちょっとコワイ。

話がそれてしまったので、元に戻そう。
ジョブ・センターは、どうもあまりアテになりそうではなかったので、直接交渉ちょくせつあるのみ、と、飛び込みを始めた。

しかし、なかなかうまくいかない。
8件目で、やっとボスが面接してくれることになった。職探しは、思ったよりむずかしそうだ。

シビック・ホテルのバーでボスに会う。これまでの経歴けいれきを、簡単に話す。

ボス
ボス

英語は話せるの?

私

少しは

ボス
ボス

少しじゃ話にならないね。お客さんと会話しなきゃいけないんだから。ま、明日電話するよ

酔客すいきゃくとの会話ぐらいなら、できると思うのだが「少し」というのは失敗だった。

後で分かったことだが、この国では、謙遜けんそん美徳びとくにはならない。自分が言ったことは、額面通がくめんどおりに受け取られるので、少々ハッタリでも、自分が「いかに使える人間か」をアピールすべきなのだ。

翌日、結局ボスからの電話は無かった。

私も10件面接に行ったけれど、5件しか返事は無かったわ。一日中、家で電話を待つのはやめた方がいいわよ、この国ではね。

同居人のデニスが忠告してくれた。まいったなー。

明日は祐ちゃんや韓国人のクラスメート達とディスコへ行くことになっている。
仕事が決まらないのに、こんなに遊んでいていいのだろうか? まぁいっか。

今どきの若い人は、おそらくわざわざジョブセンターに出かけていくのではなく、登録してスマホをポチポチしながら仕事をさがすことになるんでしょうね。

そこで決まればいいのですが、私のように飛び込みを余儀よぎなくされる場合もあると思います。

そんな方は、続きをどうぞ(笑)

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職探し再び

新聞の求人欄きゅうじんらんを見て、電話をかけまくる。
が、皆すでに決まっていた。
時計を見ると11時、やはり新聞の募集広告は、朝イチが勝負のようだ。

翌日、今度は早起きした。週給650ドル(家賃も給料も週払いが一般的だ)という仕事を発見! 

何だろう? 怪しいなあ

と思いつつ電話をかけてみると、案外感じのい女性が応対してくれたので、説明会に行ってみることにした。

しかし、それは繁華街はんかがいでよく見かける、外人さんが道端みちばたで絵をひろげて売っている仕事だった。

そういえば、私はここでは『外人』だっけ。
アレ(路傍ろぼう画商がしょう)って世界中にある商売なのね。
さすがに

これはヤバイ!

と思ったので休憩時間に逃げ出した。

街をぶらぶら歩いていると『街頭がいとうアンケート』に声をかけられた。

日本では、こういう手合てあいは、たいてい無視していた私だが、海外で日本人の評判ひょうばんを落とすのも、いかがなものかと思われたので、愛想あいそよくおうじることにした。

将来の夢や、現状に対する不満を、くわしく聞かれる。
どうもセールスでは無さそうだ。

答えるうちに、私が、現在仕事をさがしているが、なかなか思うようにいかない、という話になると

それなら相談に乗れるかもしれないから、事務所においで

と言われ、のこのことついて行ってしまった。

ところが、着いた所は教会らしき建物だった(しかし、普通のキリスト教ではないことは一目瞭然いちもくりょうぜん)。

しまった! 新興宗教だ

しかし時すでに遅く、拉致らちされて延々えんえん入信にゅうしん説得せっとくされる羽目はめに。
何とか入信は拒否きょひしたものの、根負こんまけして、15ドルもする分厚ぶあつい本を買わされて、やっと解放してもらった。

3時間がっていた。疲れた。

新興宗教の話は、就職活動しゅうしょくかつどうと直接関係はありませんが、おぼれるものがわらをつかむとデンジャラスなので気を付けましょう! という注意喚起ちゅういかんきでした (^^;

そして苦労の末、ついに私は job を Get します!

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またまた職探し At last

Y.M.C.A.の求人コーナーで見つけた事務所に電話する。
が、一足違ひとあしちがいで決まってしまったそうだ。

そこの人(日本人)に

どんな仕事が良いの?

と聞かれたので

ジャパレス(日本食レストラン)以外

と答えると

そんなこと言ってたら、仕事無いよ

と言われた。
建国200周年も終わって、現在は就職難しゅうしょくなんらしい。

ツアー・ガイドの面接にも行った。
たくさん応募者おうぼしゃがいたのでびっくり。
私は社会人の経験が無いので不利ふりな様である。

大学を出られて、バーテンですか? 変わってますねぇ

だって。別にいいじゃない。
ちくしょー。負けるもんか!

私は落ち込んだ時は、とりあえず寝ることにしている。まだ19時だったが、その日はもうベッドにもぐり込んだ。

と、電話が鳴った。祐ちゃんだった。嬉しい。
サーファーズに、着いたその日に、かけてくれるとは思わなかった。案外まめなヤツだ。

しかし、せっかくの電話だったのに、サエない気分だったので

ええなぁ(いいなぁ)

連発れんぱつしてしまった。ごめんね。
でも、おかげで少し元気になれた。ありがとう。

数日後、大手の免税店が新しい店舗てんぽに引っ越すので、日本人スタッフを募集しているとの情報を得た。
早速さっそく面接へ。
日本語の上手なオーストラリア人女性が面接官だった。

かなり『面接の達人』になっていた私は、その頃には、もう大ボラ吹きのハッタリちゃんと化していた。
英語はもちろんのこと、スペイン語も話せますと豪語ごうごし、のはてには図々ずうずうしくも

私をやとわないと大損おおぞんするのはそっちの方よ!

と言い切ってしまっていた。

スペイン語に関しては、辞書じしょがあれば何とか読める程度で、会話なんてとんでもない、というのが正直なところであったが、

英語の通じないスペイン人が来ることなんか、まず無いだろう。
ハッタリなんぞ、かましたモン勝ちよ!

人間、追い詰められると開き直る。
開き直りとハッタリで、ついに私は職を手に入れたのだった。

こんな就職活動は、初めてだ。

日本ではこれまで謙遜や奥ゆかしさが美徳とされてきました。僕もそれは日本人の素晴らしいところだと思っていますので、否定する気は全くありません。しかし、こと働く際の姿勢としては、しっかりと自己主張できるモードに切り替えられるようにしなければなりません。

『2030未来のビジネススキル19』フューチャリスト(未来予測士)友村 晋著 日経BPより

海外での職探しはアグレッシブに! ずいずい行きましょう!(笑)

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女将のひとりごと

というわけで、私のワーキングホリデー体験記「職探し編」をお届けしました (^^ゞ

実は、この日記をもとにしたワーホリ体験記を現在執筆中しっぴつです。
夏には出版にこぎつけたいと思っていますので、職探し以外でも

ワーホリ生活ってどんな感じなの?

って方は、お読みいただけると光栄です(^-^)
具体的なことが決まり次第、またこのブログで告知させていただきますね _φ(・_・

よろしくお願いしまーす (^o^)/

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